全体の33%が記述問題・・・埼玉県公立高校入試 社会の問題

埼玉県公立高校入試問題 問題と解答 朝日新聞別刷り特集

埼玉県公立高校入試問題 問題と解答 朝日新聞別刷り特集

中3生のみなさん、昨日は入試お疲れさまでした。
本日の朝刊に問題と解答が入っていました。基本的な問題での出題といわれればそうですが、記述問題の割合も高く、また別角度から質問されるとまごついてしまうのも事実です。なかなか易しい問題とはなってくれないのが埼玉入試ですね。

社会の問題を解いてみました。
大問1は地理。冒頭の問2・問3・問4と資料読み取り問題が続くあたり、時間もかかりますし、生徒たちは結構あせったのではないでしょうか。とくに問2の6カ国の「小麦の生産量・輸出量・輸入量」をみて、「中国と他の1か国だけに共通の特色」を記述する問題(5点)は、なかなか難問と言っていいいのではないでしょうか。
埼玉県公立高校入試問題 社会
ちなみに解答は「インド」で「生産量が多いわりには輸出量が少ない」というものです。

大問4の問2は選挙権の拡大にかんする問題(5点)。
①1890年の選挙時の選挙権 ②1925年の普通選挙法以後の選挙権 ③1945年以降の選挙権 この3つをすべて記述する必要があります。基本問題ですが、負担は大きいですね。

大問5の問2(3点) この問題は注意が必要です。
とてもシンプルな問題です。第96代内閣が成立するプロセスになるように下の4つを並べ替えろというものです。
ア 衆議院解散
イ 国会での内閣総理大臣の指名
ウ 衆議院総選挙の投票
エ 内閣の総辞職

生徒たちは次の表を頭に思い浮かべたはずです。
内閣不信任決議が可決した場合
衆議院を解散して(ア)→選挙をやって(ウ)→特別国会を開いて総理大臣を指名する(イ)という流れはつかめても、はて内閣総辞職はどこに入るのだろうと迷ったはずです。
仮に衆議院解散の直接のきっかけが内閣不信任決議の採択だったとしても、選挙が行なわれている間、内閣はもちろん存続します。そうでなければ不測の事態に対処できません。ですから特別国会の冒頭でようやく内閣は総辞職するわけです。ですから答えは「ア→ウ→エ→イ」 特別国会の最大の仕事は新しい内閣総理大臣の指名だとしても、一番最初にやることは内閣総辞職だ、このように教わっている生徒は少なかったのではないでしょうか。すこし掘り下げすぎの問題という感じがします。

大問5の問3(5点)・・・三権分立の図を提示し「行政権と司法権における抑制と均衡の関係を具体的に説明しなさい」・・・三権分立に関するありふれた問題とも言えますが、設問の文章が硬いので、とまどった生徒も多かったのでは? ちょうど神奈川入試の出題ミスの内容とかぶります。事前の授業でちょうど再確認した場所でした。

全体として何らかの文を記述する必要がある問題は33点分に上ります。全体の3分の1です。教科書の太文字部分を中心にしているとはいえ、注意すべき問題は多いように感じます。よく社会は暗記すれば何とかなる、という言い方がされます。確かに年号やチェックリストを暗記することは絶対の基礎です。しかし資料の読み取り問題や記述問題に要求される能力は単純な一問一答式の暗記術ではないとつくづく感じます。教科書を読み、仕組みをしっかり理解し、自分なりに組み立てられる柔軟な理解が問われています。

<追記>
タイトルに「全体の33%が記述問題」としましたが、これは解答に文を書くものを数えたものです。論述問題と言うべきでしょうか。記号で答える問題でないものを記述問題として数えると、なんと昨年より5問増えて、67%が記述問題となります。全体で31問のうち記述問題は18問。配点比率の高い順に歴史→地理→公民となっています。

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