国際学力調査PISAの結果をめぐる新聞社説をよんだちょっとした感想

OECD PISA

朝日新聞DIGITALより

すっかりおなじみになったPISA(ピザ)ですが、
OECD生徒の学習到達度調査(Programme for International Student Assessment, PISA)のことです。
今回、脱ゆとりを測った日本の順位と得点が上がったというので記事になっていました。
学力が上がって困ることはないし、
勉強させれば成績は上がるのが普通だから、
当然の結果とも言えるのですが、
ある側面における順位だとしても、世界の上位に名を連ねるというのは気分の悪いものではありません。

このニュースは新聞各紙が社説でとりあげています。
読売新聞社説
朝日新聞社説

「国際学力調査 「脱ゆとり」が生んだV字回復」と題された読売新聞の社説は、成果と課題を淡々と解説しているだけのものでしたが、
朝日新聞の社説は、「国際学力調査 子どもの力を信じよう」というタイトルのもと、なかなか読み応えのある内容で感心しました。

冒頭はこのようにはじまります。

もう少し子どもたちの力を信じよう。日本の子どもの学力は国際的にみて高い。足りないのは自信である。
 世界65の国と地域が参加した国際学力調査PISA(ピザ)の成績が公表された。日本の高校1年生は、読解・数学・科学3分野とも、順位と得点が向上した。課題だった学力の上下格差も、改善の傾向にある。
 弱点ははっきりしている。以前よりはよくなったが、相変わらず自信がないことだ。[朝日新聞12月4日社説より引用]

子どもたちの「自信」という観点からの切り口は面白い。

試験を受けた生徒へのアンケートによれば、日本は実際は数学が世界7位なのに、「数学の授業についていけないのでは、とよく心配になる」子が多く、自分は「成績がいい」と思う子はとても少ない。
 好成績の割には、答えを書かずに失点する割合も高い。ダメでもともと、できるかもしれないから解いてみるという積極性に欠けるようだ。
 謙虚さは成長に大切だし、謙譲を尊ぶお国柄もあろうが、過ぎたるは及ばざるがごとしだ。「社会に出て、先生がいなくなっても自分を高められるかどうかは、前向きに学ぶ心の有無にかかっている」と、PISAの分析担当者は指摘する。[朝日新聞12月4日社説より引用]

なるほど、学校教育の問題はなかなか難しい。
自分が学んできたやり方(日本的学習)が国際的にもスタンダードだと思ってしまうと、罠にはまる。
自分が置かれた学習環境(日本的環境)にうまく適応することが評価につながると考え、後続を指導するともっと危ない橋を渡ることになる。
新しい発想と具体的取り組みがはじまらないといけないのでしょう。
でもそれは小学校から英語をやるべきかどうかとか
道徳を正式科目に加えるかどうかとか そんなレベルにとどまっているうちは不可能なのでしょう。

ちなみにPISAの問題例はhttp://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/pisa2012_examples.pdfで見ることができます。

例えばこんな問題が出たそうです。
pisa
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