恐るべし芥川龍之介・・・「蜘蛛の糸」に小4生が釘付け

蜘蛛の糸

蜘蛛の糸

『蜘蛛の糸・杜子春』芥川龍之介 新潮文庫

小4進学コースの国語の授業で文章問題を解いていたところ、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の一部分が出てきました。
一部分と言っても見開き2ページに渡っていましたから、小4にとってはかなり長めの文章題です。古い文章でもあるし大丈夫かな、と思いながら読み進めていくと、生徒たちの雰囲気が何やらいつもとちがいます。

テキストの字面を一生懸命、身じろぎもせず、追いかけていました。

どうやら、かなり面白かったようです。
「つづきはどうなるの?」といっせいに聞かれましたから。
例年、「蜘蛛の糸」は子供たちに大いなる議論を呼び起こします。

・そのままのぼっちゃえば良かったのに。
・なんで糸は切れちゃったの? 
・お釈迦様はなんで引き上げてあげなかったの?
・みんなでのぼっちゃえ。
などなど。

さまざまな議論を用意してくれるところがすぐれた文学の所以です。
芥川龍之介という作家のすごさを思い知る瞬間です。

それにしても、「蜘蛛の糸」は、声に出して読んだ時気持ちのよい文章です。
そのことに改めて思い当たりました。
読んでいて気持ちのよいものは、聞くものにもある種の心地よさを与えるのではないでしょうか。
小学生の高学年にもなればなかなか読み聞かせとはならないかもしれませんが、音から入る読書というのがもっと見直されても良いかもしれません。

「蜘蛛の糸」は小学生には
講談社青い鳥文庫の『くもの糸・杜子春(新装版)芥川龍之介短編集』
ポプラ社のポプラポケット文庫『蜘蛛の糸』
などがおすすめです。

対象年齢により
ひらがなを多めにしている出版社、漢字にルビを振っている出版社、様々のようです。

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