退屈をぶっとばせ! 自分の世界を広げるために本気で遊ぶ

オススメ! オライリーの新刊本『退屈をぶっとばせ!』

自分で何かを行い自分で何かをつくる旅へのいざない

オライリージャパンから先月発刊された『退屈をぶっとばせ!』はなかなか素晴らしい本で、小・中学生のみんなに紹介したくなりました。この本がどんな本かを一言で説明するのは至難の技なので、出版社の案内文を引用します。

本書は、自分自身にとって意味のある人生を作りたいと考えている10代の少年少女のための書籍です。その内容は「すぐに大人にほめさせない」「学校に行かないで学ぶ」「ADHDの子どもへのメッセージ」など、成長の過程で必要なことが書かれたエッセイから、「文章を書くためのエクササイズ」「批評する方法を身につける」「スニーカーをデコる」「クッキーの焼き方を通して科学実験を学ぶ」「政治家に自分の考えを伝える」「ガレージセールでお金をかせぐ」「自分で自転車を修理する」「ゲームデザインを学ぶ」など、自己表現、社会活動、DIYに関連したハウトゥまで幅広く、これらを知り、体験することで、企業が提供する出来合いの娯楽ではない、本当に夢中になれることを自分で見つけることができるでしょう。感受性の強い10代のうちに触れておきたい書籍、映画、音楽も多数紹介しています。(オライリーのウェブサイトより)

退屈をぶっとばせ

子どもたちのテーマの一つは自立です。子どもを持つ親のテーマもまた自立です。あるがままの子どもたちが、自立的に自己を成長させていく環境をゼロから創造することは困難です。でも親や先生や隣人の誰かが、ちょっとアドバイスを与えれば、子どもたちの発揮する力は想像以上のもののはず。だからこの本は、DIY入門でもあり、冒険大全でもあり、自由研究図鑑としても読めるけれども、こどもたちが「自分で何かを行い、自分で何かを作る旅」へのいざないの書ととらえることもできそうです。

もちろん興味のあることであっても、失敗したりうまくいかないこともある。そんな時、どうすればいいのか、という心構えの問題にもこの本は踏み込みます。例えば

まちがいをおそれない

知らないことはいいわけにならない

がまん強くなろう

まちがいを最大限活用しよう

人生は期待はずれに満ちていることを覚えておこう

自慢をしない

模範を示そう

こうしたアドバイスがたくさん散りばめられています。
これらは、ものを作ったり、コマ撮り映画をつくったり、自転車を修理したりする時の心構えでもあり、大きくは人生の指南にもつながっていく大切なことです。

世界をあやつるか、世界にあやつられるか

この本のイントロダクションのタイトルは「世界をあやつるか、世界にあやつられるか」。
世界をテクノロジーに置き換えても、スマホゲームに置き換えても、筆者の問題意識はよく伝わってきます。
子どもたちの環境を大人たちが率先して変えていかなければならないのではないでしょうか。正しい答えを見つけることに主眼を置いてきた教育からの脱却は絶対に必要です。時には危険を冒して、時にはレシピに逆らって、自分の答えを探す方が面白いのです。
もはやこの本は10代の少年少女のためだけの本ではありません。大人も読むべき本です。家族で読み進められれば面白いでしょう。こんなこともできるのか、こんなことをやった人がいるのか、そのような新鮮な発見が、子どもたちのポジティブで、クリエイティブな、でももしかしたらちょっと無謀な行動を呼び覚ますにちがいないでしょう。それは歓迎すべきことです。

校長の気に入ったプロジェクトは「タネ爆弾で町を緑に」(P273)です。
ニューヨークのフェンスで囲まれた空き地に花を咲かせたいと考えたリズ・クリスティが野草のタネをしこんだ土の団子を空き地に投げ入れた例が紹介されています。ゲリラ・ガーデニング! 緑の少ないわが町でこれをやったらさぞかし爽快だろうなと思います。

『退屈をぶっとばせ!」は350ページもある大作です。
子どもたちの興味に引っかかるプロジェクトが必ずどこかにあるでしょう。
目次を見ているだけでワクワクしてきますよ。→目次

退屈をぶっとばせ

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